病院で働くと言えば、医師や看護師の資格を持っていることが必須なイメージがありますが、実は無資格でも病院で働くことができる職種があります。それは、医療事務です。医療事務とは、クリニックや病院などの医療機関において、受付や会計などの業務を行うことです。いわゆる医療機関の事務職で、上記の受付・会計の他に、レセプト業務やクラーク業務などを担います。
レセプト業務とは、診療報酬点数を算出して、診療報酬明細書を作成する仕事のことです。患者さんの自己負担以外の医療費を請求するためには、このレセプト業務を正確に行う必要があります。医療機関を経営していくためには、この作業が必ず必要なので、とても重要な仕事と言えるでしょう。
クラーク業務とは、簡単に説明すると患者さんとスタッフをつなぐ橋渡しの役割を担う仕事のことです。大規模な病院になるほどこのクラーク業務の重要度が増していきます。
医療事務は景気の良し悪しに左右されることなく、安定したニーズがあるという特徴があります。また、勤務形態も幅広く、正社員やパート、そしてアルバイトなど多様な働き方ができるという点も人気の秘訣です。
多くの方が気になる給料面ですが、医療事務の平均年収は250万円から350万円と言われています。勤務形態によって額は大幅に変わってくるので、それ以上に稼いでいる人もいます。正社員であれば、昇給や各種手当、そしてボーナスなども加算されるので、無資格ながらもしっかりと稼ぐことは可能になっています。